全国B.M.C.会長挨拶

全国B.M.C.会長挨拶

今年度、会長職を仰せつかりました、東京ドームホテルの菅野俊郎でございます。長い歴史と伝統を持つ、全国宴会支配人協議会の会長を務めさせていただくことは、大変光栄であるとともに、その重責に身の引き締まる思いでございます。

B.M.C.の始まりは、今から50年以上前の第一次ホテルブーム到来の頃に、わずか数名の宴会従事者が宴会場におけるサービスの向上を目的とした勉強会を実施し、その後各地区の有志が参加するようになったことをきっかけに、正式にB.M.C.を発足させたと聞いております。ITインフラが確立されていない半世紀以上前の時代に全国につながりを広げ、今日までの成長と発展の礎を築き上げられた先輩諸氏のご尽力とご功績にあらためて心より敬意を表します。

さて、3年に及んだ新型コロナウイルス流行の爪痕や記憶が未だ残る中、コロナ禍を経て明るい兆しが見えつつあります。訪日外国人数がコロナ前と同等の戻りを見せ、同時に日本人による身近な国内旅行への期待と消費傾向により、客室を持つ施設では地域によっては宿泊稼働率の上昇、ダイナミックプライシングによる客室料金の高まりも見られるようです。

需要の高まりは、バンケットにおいても日々実感しております。正餐コースだけでなく、ブッフェ形式の宴席も増加傾向です。食事を提供するにあたり、食の多様化への対応は、私たちの課題の一つと言えます。食物アレルギー、宗教的・文化的な事情など、昨今の目まぐるしい変化に対して速やかかつ柔軟な対応が求められております。

しかしながら、サービスの現場では人材・人員不足により、サービスの質が低下する、体力と神経をすり減らす勤務が続くことで疲弊して離職が続くなど、お客様から求められているレベルの商品とサービスの提供が難しい状況が散見されます。

ここまでお読みいただいた皆様の事業所ではいかがでしょうか。 今までも、そしてこれからも、B.M.C.が中心となり課題を一つひとつ解決しながら料飲業界を牽引していこうではありませんか。次世代の育成を軸に据えて、宴会・婚礼だけではなく、広く料飲業界の発展に寄与できるよう、皆様方のB.M.Cの活動へのご理解と多大なるお力添えを賜りながら、邁進する所存でございます。

全国B.M.C.
会長 菅野 俊郎